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平安~鎌倉時代 木造 素地 彫眼 像高・99.6cm
長浜市高月町横山 横山神社蔵
長浜市指定文化財
社伝によれば、横山大明神が白馬に乗って杉の巨木に降臨し、その木を彫刻して祀ったのが横山神社の始まりといいます。湖北地方では、古来より、横山大明神の本地仏は馬頭観音であると信仰されてきました。
馬頭観音は忿怒の相を示す特異な観音菩薩です。
本像は、頭上に馬頭をいただいて炎髪を配し、三面八臂をそなえて武器を執ります。本面と脇面は、それぞれ忿怒相をあらわし、眉間にも一眼を刻出します。左右第一手は胸前にて馬口印を結びます。
馬頭観音でありながら、怒りを内に秘めた静かなたたずまいや穏やかな相好は、平安時代も末期、いわゆる藤原時代に造られたことを物語っています。
2017年12月1日から2018年1月28日まで行われた「再び会いたい観音さまリクエスト投票」にて多くの声が寄せられ、2度目のご出陳となりました。
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